血糖自己測定器について 6/15

かつて、多くのGDH法血糖自己測定器は補酵素にPQQを使用していました。PQQを補酵素に使用しているGDH法の場合、グルコース(ブドウ糖)に対する特異性が低く、マルトース(麦芽糖)との交差反応を示すことが報告されています。

例えば、病院でマルトースを含む点滴を行った直後にPQQ補酵素GDH法の血糖自己測定器で血糖を測ると異常に血糖値が高く出るという報告が数多くありました。この値を信用してインスリンを打ち、低血糖を起こしてしまうという事例が多くあり、大きな問題となっていました。最近では、PQQは、ほぼ使用されず、グルコースに対して高い特異性を有すNADやFAD補酵素のGDH法の機種が主流となっています。