健常者でも極端な糖質制限やマラソンのような強い長期間の運動をした場合にケトアシドーシスを起こすことはまれにあります。2型糖尿病であってもSGLT2阻害薬を服用中に、糖質制限をしたり、強い長期間の運動をしたりすると、ケトアシドーシスのリスクが増えることは知られています。
1型糖尿病があると、インスリンを減量しすぎたときにケトアシドーシスは容易に起こしてしまいます。ですから1型糖尿病の方が、SGLT2阻害薬を内服し、血糖が下がるとインスリンを減量してしまい、正常血糖ケトアシドーシスのリスクが増えることは想像がつくと思います。