チアゾリジン薬 3/4

海外の疫学研究において、ピオグリタゾンを使用した患者の膀胱癌の発症率がわずかに上昇したとする報告があり、このことをふまえ、膀胱癌治療中の患者には使用せず、膀胱癌既往患者への使用は慎重に判断する必要があります。添付文書上は…

チアゾリジン薬 2/4

ピオグリタゾンの血糖降下作用は良好ですが,体重増加する例が多いのが難点です。その原因として、インスリン作用増強により腎尿細管でのナトリウム(Na)の再吸収を亢進させる可能性が示唆されています。水分貯留を示す傾向があり、心…

ビグアナイド薬 3/3

メトホルミンの用量を増やすと、血糖コントロールは改善することが多く、腎機能障害がなければ、メトグルコ®の場合は最大2,250mg/日まで増量できます。ただし、増量時には悪心・嘔吐や下痢・便秘などの消化器症状が出現すること…

ビグアナイド薬 2/3

乳酸アシドーシスの原因として、肝・腎・心・肺機能障害や循環障害、脱水状態、大量飲酒者、手術前後の患者、栄養不良、下垂体・副腎機能が挙げられますが、特に重要な病態として腎機能障害が挙げられます。メトホルミンは血清クレアチニ…