- 食事量が少なかったとき
普段の食事で、炭水化物量が少なかったときや炭水化物をすぐにとらなかったときも低血糖の危険性が高くなることがあります。この危険性のある薬物としては食事の血糖上昇を抑える作用を持つ、速効型インスリン分泌促進薬・超速効型インスリンが挙げられます。持効型インスリンやスルホニル尿素薬は持続的に血糖低下作用がありますが、食事量が少なかった時にしばらくたってから低血糖のリスクが出てくるため、注意しておく必要があります。
シックデイでは一般的に血糖は上昇傾向にありますが、水様下痢を起こしたときには食べた食事が吸収されずに排泄されることになり、食事量が少ない時と同様に低血糖を起こすことがあります。このような時には血糖をこまめに測定するなど、十分注意する必要があるでしょう。