GLP-1受容体作動薬 1/10

先日は、GLP-1受容体作動薬の経口薬が発売されたことで、web講演会が開催され私が講演を行いました。いい薬だと思います。

この薬剤を理解するために、まずはインクレチンについて説明します。

インクレチンとは食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵β細胞からのインスリン分泌を促進する消化管ホルモンのことです。現在2種類のインクレチンが知られています。

GIP (gastric inhibitory polypeptide またはglucose-dependent insulinotropic polypeptide)は十二指腸・上部小腸のK細胞から産生されます。

GLP-1 (glucagon-like peptide-1)は小腸と大腸のL細胞から産生されます。