インスリンポンプの基礎インスリン設定 1/12

インスリンポンプは主に1型糖尿病に方に対して行われます。

インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病の場合、基礎インスリンや追加インスリンは自分で補充しないと血糖コントロールはできません。インスリンのペンであれば、基礎インスリンは持続型インスリン(ランタス・トレシーバ・レベミルなど)で補充し、追加インスリンは超速効型インスリン(ヒューマログ・ノボラピッド・アピドラ・フィアスプなど)で補充します。

インスリンポンプは基礎・追加インスリンをシリンジに入れた超速効型インスリンのみで補充するものです。そのため、基礎インスリンは、注入速度を30分刻みで設定できます。突然の運動などで基礎インスリン減量したいときも、一時基礎インスリン設定として、ある時間帯だけ基礎インスリン量を減量することができます。

追加インスリンは、通常のペンで打つようなノーマルの打ち方だけでなく、指定した時間をかけてゆっくり注入するスクエアボーラスや、ノーマルとスクエアを組み合わせた打ち方(例えば10単位のうち7単位はノーマルで、残りの3単位は5時間かけてスクエアで打つ)であるデュアルボーラスのような多彩な注入方法が可能となります。スクエアボーラスは飲み会のように時間をかけて食べるときに、デュアルボーラスはピザ・カレーなどタンパク質や脂質の多いものを食べるときに適しています。