具体的な運動療法として、糖尿病診療ガイドラインには以下のように書かれてあります。
有酸素運動は、中強度で週に150分かそれ以上、週に3回以上、運動をしない日が2日間以上続かないように行い、レジスタンス運動は、連続しない日程で週に2~3回行うことがそれぞれ勧められ、禁忌でなければ両方の運動を行う。
日常の座位時間が長くならないようにして、軽い運動を合間に行うことが勧められる。
これを読んでどう思われるでしょうか?これを定期的に続けている糖尿病患者さんは多くはいないと思われます。相当ハードルの高いステートメントになっています。その理由として、これぐらいの運動をすることで、糖尿病合併症のリスクが改善するというデータがあるためです。その結果、ガイドラインにはこのように書かざるを得ないのです。