インスリンポンプの仕組み 12/16

注入セットを固定するテープによって皮膚に炎症が起きることがあります。注入セットに加えて、持続血糖測定器をつけるときには留置時間が長くなるため、トラブルはより大きくなる可能性があります。冬よりも汗をかきやすい夏のほうがトラブルは大きいです。

トラブルが大きい時の解決策として、テープや皮膚保護材を、自分に合ったものが見つかるまでいくつか組み合わせて試さないといけないでしょう。オプサイトやエアウォールなどのフイルムドレッシングを張り、その上に注入セットを留置する方法がありますが、その場合、フイルムドレッシングは穿刺針が貫通しないことがあるため、穿刺する部分に合わせてフイルムドレッシングを丸くはさみなどでカットしておく必要があります。フイルムドレッシングの粘着力は注入セットのものより弱く、3日間留置できない場合もあるので、バンドエイドなどで補強しないといけない場合もあります。最近は皮膚トラブルが少ない粘着物質が出回りつつあります。何年か前に皮膚トラブルのためインスリンポンプを断念した人も、今では可能になっていることもあります。

注入セットを同じ場所に繰り返して留置していると、傷ができたり、脂肪組織が増殖し、盛り上がってきたりします。その部位に注入セットを留置すると、インスリンの効きが悪くなることもあります。注入セットの留置部位は腹部だけでなく、背中・臀部・大腿部・上腕部など様々なところで試して置くとよいでしょう。人によってはある部位では閉塞が起きやすいなどトラブルが多く起こす部位があるので、そこを避けたうえで、留置できる部位をできるだけ広い範囲で探しておくとよいでしょう。