HCL機能を開始すると、食事の際にカーボカウントで注入する追加インスリンはスクエアやデュアルは使用できずノーマルボーラスのみです。また、そのインスリン量は、食事の際に血糖値と糖質量を入力すると、設定した糖質比とインスリン効果値から決定され、その量から増減することはできません。そのため、糖質比・インスリン効果値・目標血糖値・残存インスリン時間を設定しておかないとHCL機能を開始することができません。HCL機能を開始するためには、ほかにも条件があります。開始できない場合は、ステータス→オートモード準備状況、で原因を確認することができます。
HCL機能では、食後の細かな血糖の変動は基礎インスリンによって自動調整しますが、食事のインスリン量が大きくずれたときには調整しきれません。HCL使用中にボーラスを打った後で低血糖になったり、明らかな高血糖になった場合は、糖質比やインスリン効果値が適切でない、あるいは糖質入力が適切でないことになるため、その調整・変更をする必要が出てきます。
HCL機能は仕事中忙しいときや睡眠中など追加うちで細かく調整するのが難しいと感じる方は、ある程度の自動調整をしてくれるため、メリットに感じるでしょう。