チアゾリジン薬 1/4

日本で使用できる薬剤は

ピオグリタゾン(アクトス®)

のみです。

作用機序として、Peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR)-γに結合し、肥大した脂肪細胞を小型化、アディポネクチンやレプチンなどの善玉アディポサイトカインの産生亢進、tumor necrosis factor (TNF)-αの産生低下などによってインスリン抵抗性の改善作用を示します。脂質代謝異常にも有用で、中性脂肪の低下を認めることがあります。エビデンスとしては欧州でのPROactive試験において、ピオグリタゾンは心血管障害に対する進展予防効果を認めています。