網膜症がさらに進むと、この毛細血管は非常に細いので、すぐに詰まってしまいます。そうすると、詰まってしまった毛細血管の先には血液が通らなくなってしまいます。つまり、血液の通わない、虚血状態の網膜が出現します。下の写真のシミのように見えるところが虚血を示す軟性白斑というものです。
不規則な毛細血管の形や、虚血状態の有無を正確に確認するために、蛍光眼底造影を行います。
この虚血状態の網膜が出現してきた時期を「前増殖性網膜症」と呼びます。実は、この状態まで進行しても、視力に変化がないことが多いのです。