このような調整方法で、基礎インスリンが決まれば、その後、カーボカウントで追加インスリンの量を決めていきます。糖質比、つまりインスリン1単位でどれだけの糖質が取れるかは、その時の基礎インスリンの量で変わってきます。基礎インスリン量が少なければ糖質比は下がります。つまり、食事の時の追加インスリン量を増やす必要が出てくるのです。そして、基礎インスリン量が多くなると、糖質比は上がります。
一般的に、基礎インスリンの量が少ないと、少しの炭水化物を食べても追加インスリンを多く打たないとコントロールできなくなります。つまり、血糖は不安定になります。基礎インスリン量を増やしていくと、安定する傾向に出ますが、増やしすぎると食事をとらない状態でも血糖は下がってきます。このような特性を理解し、基礎インスリンの量を設定していきます。
そういう意味で、基礎インスリンの決定は重要となるのです。