まとめです。
1型糖尿病の場合、基礎インスリンの設定は重要です。インスリンポンプを使用すれば、基礎インスリンの設定はこまめにプレプログラミングできます。
一般的に基礎インスリンの24時間の推移は、暁現象と薄暮現象の二峰性になることが多いです。暁現象や薄暮現象があるかどうかは、その時の食事の糖質比を比較することで判断が可能です。当然、個人差があり、必ずしも二峰性になるとは限りません。
調節方法は、持続グルコース測定を用いると便利です。血糖が上がりだす60-90分前から基礎インスリンを増やすというように、血糖が変動するよりも早い目に基礎インスリンの量を調整していきます。
食事の炭水化物量に対しては追加インスリンでコントロールしますが、タンパク質・脂質については基礎インスリンで調整するのもありと考えます。基礎インスリンにタンパク質・脂質の血糖上昇分を含めるかどうかは、その人の生活状況やインスリン調整方法の好みで決めていくとよいでしょう。