糖尿病の歴史 4/9

 1774年 イギリス

ドブスンが糖尿病は単に尿糖の出る病気ではなく血液、ひいては全身の病気であることを示しました。 治療として、「食べた栄養が血液に変わる血液化を正常にし、全身のエコノミー(代謝)を完全にすることである」ここで、糖尿病の考え方が一気に飛躍しました。

1869年 ドイツ

ランゲルハンスが膵島を発見。「私にできることは、膵臓という臓器が、これまで考えられているよりもはるかに複雑な構造であることを示唆する、若干の断片的な所見を報告することだけです」

今では、「膵臓ランゲルハンス島のβ細胞からインスリンは分泌される」ということは良く知られていますが、当時、インスリンは発見されてなかったのです。ランゲルハンス氏は膵島を発見したものの、その機能は分からないままでした。

1889年 フランス

ミンコフスキーとメーリンが犬の膵臓全摘出後に多尿になる事より、糖尿病を発症していることを突き止めました。これにより膵臓の未知の機能が欠落したために糖尿病になるということが判明。これは、大きな飛躍です。膵臓に糖尿病の原因があることが絞られました。

1901年 アメリカ

オピーが糖尿病の原因を膵島と突き止めました。1型糖尿病で亡くなった患者の膵島を見るとかなり変性していたことが判明したのです。糖尿病の原因が膵島まで絞られました!