糖尿病の歴史 3/9

2世紀ごろ ローマ
糖尿病は腎臓の病気であるとしました。これは間違った考えですが、一方、食物の栄養を体内で変化、変質させる「変質力」の異常を想定しました。この想定は、現代の代謝の思想の基本となるものです。西洋では物事の本質を捉えようとする考えが強いようです。
8世紀始め 中国
すでに糖尿病の化膿症と腎症について記載され、食事療法の重要性を説いていました。東洋では物事の観察力が鋭かったようです。
10世紀 アラビア
膵臓は1世紀には知られていましたが、機能は全く不明でした。10世紀のアラビアにおいても、膵臓の機能については全く進歩が無く呼び名はバンカラス、バン(すべて)カラス(肉)これをギリシャ語でパンクレアスつまり膵臓の英語名です。
この年代になるまで糖尿病の理解は紀元前からあまり進んでいなかったのですが、ヨーロッパでルネサンスが始まると、一気に研究が進みました。
1654年 イタリア
史上最初の糖尿病を論じた単行本「糖尿病論」を出版。ただその内容は、紀元前のものが中心だったようです。