糖尿病が強く疑われる者の割合はこの10年間でみると、男女とも有意な増減はみられません。図8のように、高齢になるほど糖尿病が強く疑われる者の割合は増えていき、高齢になるほど糖尿病になりやすいというのがわかります。一方で、年齢調整した「糖尿病が強く疑われる者」の割合(図7-2)はこの4-5年で減っている印象さえ受けます。
その理由として、糖尿病予防のための情報が広まり、人々が予防的な健康管理を積極的に行うようになったことが考えられます。定期的な健康チェックやリスク評価の普及により、糖尿病のリスクを早期に認識し、対策を取ることができるようになったことも影響しているかもしれません。