チアゾリジン誘導体
低血糖をきたすリスクは低く、普段使い慣れている場合には継続して使うといいでしょう。一方、災害時に新規に開始する場合には、浮腫などの副作用がみられるため注意が必要です。
DPP-4阻害薬
低血糖をきたすリスクは低く、副作用が少ないので災害時に調整の必要はなく、使いやすい薬です。
SGLT-2阻害薬
災害時には炭水化物量が多くなり、血糖は高くなることが多いため普段から内服中の場合には継続したほうがいいでしょう。一方で、SGLT-2阻害薬で尿量が増えることが知られており、充分な水分が手元にない場合には脱水のリスクがでてきます。尿糖が増えるため、入浴などの保清が不十分となって尿路感染症を起こすリスクが高くなります。災害時に新規に始めることは好ましくないでしょう。