この調査では、腎機能が中等度低下(eGFRが60 mL/min/1.73 m2未満)した後にメトホルミンとスルホニル尿素を使用し続けた患者の比較で、乳酸アシドーシス入院の比率に統計的に有意な差を認めませんでした。乳酸アシドーシス入院は、メトホルミンとスルホニル尿素を使用する患者では頻度は低く、同等であり、5年でメトホルミンおよびスルホニル尿素を持続する患者の乳酸アシドーシスの累積確率はそれぞれ0.74%対0.71%でした。5年間で0.03%のリスク差は、メトホルミンで5年間治療された患者3,300人あたり1人の乳酸アシドーシス入院増加という計算になります。