メトホルミンも同じビクアナイドクラスの薬剤であり乳酸アシドーシスのリスクがあるとされたのです。これから紹介する論文(Diabetes Care. 2020 Jul;43(7):1462-1470)は、軽度から中等度腎機能低下した2型糖尿病患者におけるメトホルミンとスルホニル尿素薬の継続的な使用と乳酸アシドーシス入院との関連を比較した報告です。
スルホニル尿素薬内服中に乳酸アシドーシスリスクが上昇したとする報告は今まで全くなく、乳酸アシドーシスのリスクがない薬との比較という意味でスルホニル尿素薬が比較対象として選ばれたのです。