速効型インスリン分泌促進(グリニド)薬 2/3

SU薬と同様、1型糖尿病に対しては禁忌であるため、抗GAD抗体などの膵島関連自己抗体、内因性インスリン分泌能を血中・尿中C-ペプチドで評価することが重要です。また、SU薬と同様、グリニド薬にも心血管イベントリスクを下げる報告はありません。食前血糖を下げる効果は乏しいためHbA1c 9%を超える高値の場合には効果は乏しく、HbA1c 8%程度まで場合に用います。
注意点として、SU薬と作用機序が同じため、SU薬とグリニド薬の併用は薬理作用上意味がなく併用できません。肝・腎障害のある患者では低血糖リスクが上昇するため注意が必要です。透析を必要とするような重篤な腎障害のある場合にはナテグリニドは禁忌、ミチグリニドとレパグリニドは慎重投与となります。