新しいインスリンポンプ ミニメド770G 15/18

AIがインスリン注入量と血糖推移のデータを読み取るため、例えば入浴などでポンプを外す間は、基礎インスリンの一時停止をしておくことが好ましいです。640Gの場合では、ポンプをはずすときも基礎インスリンは流したままにするように説明されていたため、この点は戸惑うかもしれません。また、試し打ちなどで実際には体内には入っていない追加インスリン注入などはできるだけ避けないといけません。また、770Gのボタン操作(インスリン設定や血糖値入力、ボーラス注入操作、シリンジ内のインスリン量の確認など)は今までの640Gとかなり異なる部分があり、使い初めには注意が必要です。

あと細かいことですが、食事で追加インスリン量を決める糖質比(1単位のインスリンでどれだけの糖質量が取れるか)はその時点の基礎インスリン量によって影響を受けます。基礎インスリン量が十分あれば糖質比は上昇します。つまり、食事の際、少ないインスリン量で済みますし、基礎インスリン量が少なくなると糖質比は低下します。つまりインスリンをたくさん打たないと下がらなくなります。770Gでは基礎インスリン量を自動調整しながら、同じ糖質比で追加インスリンを打つため、食後の血糖が不安定になるかもしれません。