新しいインスリンポンプ ミニメド770G 14/18

一方、高血糖については基礎インスリンの自動調整のみであるため低血糖予防ほどうまく調整はできません。HCL機能を使用中の高血糖管理が不十分になる一例を示します。

食事の追加インスリンはノーマルボーラスのみでスクエアやデュアルは使用できません。

一般的にカレーやピザなどのタンパク質・脂質の多い食事ではデュアルボーラスが有効ですし、飲み会のようなだらだら食べるような場合ではスクエアボーラスが有効です。また、神経障害などで食事の吸収が遅れているような方でもスクエアやデュアルが必要です。このような場合、HCL機能を使用しているときには追加インスリンを2回以上に分けて打たないと、基礎インスリンの自動調整のみで血糖を制御することは難しくなります。対応方法として、例えば、100gの糖質をとった時に、まず食前に70gの糖質入力をして追加インスリンを打ち、その後血糖が上がるタイミングで残り30gの糖質入力をして追加インスリンを打つようなやり方で、血糖が安定するまで糖質比や糖質量、打つ時間の調整を行います。だらだら食べるときはその都度糖質入力をして追加うちをする必要があるでしょう。面倒なら、一旦マニュアルモードに戻してスクエアやデュアルを使うのがいいかもしれません