新しいインスリンポンプ ミニメド770G 13/18

また、運動などで血糖が急降下しやすい場合、血糖の一時目標として150mg/dlに設定できますが、食後の中等度以上の運動などで急激に血糖が低下する場合にはHCL機能でも低血糖の予防は期待できないので、運動前の糖質の入力を実際取った量よりも少なくして、追加インスリンを減量しておくしか方法がありません。
一般的に、中等度以上の運動終了後については、血糖低下傾向が出てくるため、強い長期間の運動後は基礎インスリンを数時間から数日間減量する必要があります。その間、安静時には血糖はそれほど低下しませんが、少し活動すると血糖は速やかに低下します。640Gではこのような微調整はできず、一時基礎で調整しても血糖変動は目立ちましたが、HCL機能を使えば、一時基礎や補食、インスリン追加打ちなどこまめな調整はしなくても比較的うまく対応できるようになりました。報告ではHCL使用前後で1日総インスリン量は変わらないとされていますが(Faulds ER, et al. Endocr Pract. 2019 25:477-484)、普段より運動を行っており、厳格な血糖コントロールのため補食、インスリン追加打ちが多かった場合、1日総インスリン量は減るかもしれません。つまり体重が減る可能性があると個人的には思っています。

HCL機能のオート基礎使用中、低血糖のリスクを下げることについては追加インスリンが多すぎるとき以外では比較的良好に作用するようです。ただ、特に睡眠中オート基礎からセーフ基礎に移行してしまった場合、低血糖予防機能がなくなってしまうので注意が必要です。

また、SGLT-2阻害薬を服用しながらHCL機能を使用すると、ケトアシドーシスのリスクを高めることになります。AIがSGLT-2阻害薬を使用していることを考慮に入れていないためです。そのため、HCL機能使用中のSGLT-2阻害薬服用はお勧めできません。