もう一つ、GOD比色法があります。センサー上にGODとクロモゲンと呼ばれる色素が組み込まれています。グルコースがGODに触媒されてグルコン酸が生成される際に、副反応として酸素からH2O2が生じ、このH2O2から生じた活性酸素がクロモゲンを発色させるのを利用した方法です。
GOD電極法では、酸素からH2O2を産生する副反応が血液中の酸素濃度に依存して進むため、酸素濃度が低くなるとこの副反応により消費されるグルコースが減少し、同じグルコース濃度でもフェリシアンイオンからフェロシアンイオンに変換する量が増えてしまいます。つまり血液中の溶存酸素の含有量が低いと実際の血糖値よりも高くなるとされています。一方、比色法では空気中の十分な酸素が反応に関わるので影響を受けません。