糖尿病治療、小児科から内科への移行の重要性 9/15

小児・思春期2型糖尿病について説明していきます。
治療は大人の2型糖尿病と本質的には変わりませんが、インスリン治療が必要と判断される基準は大人より早い時期になります。小児2型糖尿病の75-80%は肥満を有していますが、その背景には生活習慣のみならず、遺伝的背景も重要です。ただ、本来代謝性疾患である肥満が「怠惰な生活による外見上の変化」と誤った認知をされる場合も多く、自己不全感・劣等感を助長することのないよう、細心の注意が必要です。
また、家庭内不和・不登校・いじめ・ひきこもりなどの問題を抱えていることが多く、それによる運動不足が肥満を引きおこすこともあります。このような問題は診療そのものを困難なものにしており、定期通院すらむつかしいこともあります。