インスリン治療を行うときにはこの4つの視点
- 血糖コントロール
- 低血糖
- 体重
- QOL
を常に考えながら進めていくことが必要と言われています。
血糖コントロールを考えることで低血糖予防につながりますし、低血糖を頻回に起こしてしまうと補食が増え体重も増えてきます。インスリン治療を積極的にしようと思える状態はQOLが高いと考えられますが、QOLが高くなると血糖コントロールを積極的に行う気持ちも強くなってきます。血糖コントロールがよくなっても体重が増えてしまうと、残念に思ってしまい、QOL低下につながる恐れが出てきます。インスリン注射回数が増えること、それ自体はQOL低下につながる可能性はありますが、その結果、血糖コントロールがよくなってくると、インスリン治療に対する印象もよくなりQOLは低下しないかもしれません。
つまり、この4つの視点は、それぞれが互いに密接に関わりあっているのです。
私は、糖尿病専門医としてインスリン治療を行うときに、この4つの視点を常に考えるようにしています。