インスリン治療の命題-4つの視点 3/5

  1. 体重

インスリンは体重を増やすことが知られています。インスリンによってHbA1cが低下しても、体重が増えてしまうことによって、血圧の上昇や脂質異常の悪化が問題視されることもあります。いわゆる動脈硬化、つまり心筋梗塞や脳梗塞のリスクは、血糖、血圧、脂質そして喫煙が大きな因子であるため、インスリン治療を行う際は、体重のコントロールにも目を向ける必要があります。

これも最近は体重を増やさない、またはむしろ低下する薬剤も増えてきていますので、インスリン治療が必要な糖尿病状態であってもそのような薬剤を併用しつつ治療を行うのが良いとされています。具体的には、2型糖尿病であれば、GLP-1受容体作動薬、メトホルミン、SGLT-2阻害薬が体重減少には有効です。1型糖尿病にはSGLT-2阻害薬がインスリンと併用で処方が認められるようになりましたが、インスリンを減らしすぎるとケトン上昇のリスクがあります。

かみうち内科クリニックでは、これらの薬剤についての有効性・注意点などについて、病態ごとにくわしく説明いたします。