急性期疾患によりICUに入室した患者についての調査です。
ICUに入室した患者にリブレを装着し、TIR(この場合は70-140mg/dlの範囲内としています)を計算しました。そうすると、もともと糖尿病ではなかった患者がTIRが高いと死亡率が低く、TIRが低くなると死亡率が有意に高くなりました。ICUに入るような重症疾患患者の場合、血糖コントロールが病態改善に影響を及ぼす結果となっています。
一方、もともと糖尿病であった患者ではTIRの高低で死亡率の変化は認められませんでした。
重症患者の場合、原因疾患の治療が重要となることは言うまでもないですが、その間の血糖コントロールによって、治療成績に影響を及ぼすことが示唆された論文です。
(Krinsley JS, Preiser JC. Crit Care. 2015 19:179)