この研究の結果、本邦における若年発症型糖尿病の糖尿病の型や診断年によって、糖尿病性腎症の発症率に有意差があることが示されました。2型糖尿病における糖尿病性腎症および末期腎不全への進行は、血糖や血圧の制御、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の使用、糖尿病薬であるSGLT2阻害薬やGLP1受容体作動薬、および喫煙されている方は禁煙によって予防できうるものです。2型糖尿病の有病率、2型糖尿病患者における末期腎不全は増加しており、特に高リスク集団における糖尿病性腎症の予防のための対策が必要なのかもしれません。