2型糖尿病にSGLT2阻害薬を併用した際に正常血糖ケトアシドーシスを起こした報告もあるのですが、1型糖尿病の場合、その頻度が高くなることが問題です。(Goldenberg RM, et al. Diabetes Obes Metab. 2019 21:2192-2202)
正常血糖ケトアシドーシスを起こしやすい条件として、脱水、糖質制限、シックデイ、持続性の運動などが挙げられます (Ogawa W, et al. J Diabetes Investig. 2016 7:135-8)。つまり1型糖尿病でSGLT2阻害薬を内服する際は、水分・炭水化物を減らさないこと、運動する際やシックデイの時は特に水分・炭水化物を減らすことは避け、インスリン単位数も減らさないでおくことが重要となります。