Medtronicのインスリンポンプには専用の持続血糖測定器が使用できるようになっています。これまで、本邦において最新型であった640Gインスリンポンプは専用の持続血糖測定器(エンライトセンサ)と連動して、低血糖になると基礎インスリンを一時中止し、低血糖から回復すると自動で再開してくれる機能がありました(PLGM, Predictive Low Glucose Management)。この機能は特に睡眠中に有効で、かつては低血糖時に、わざわざ起きて補食しないといけなかったのですが、PLGMによって、そのわずらわしさから解放されることが増えました。ただ注意点も必要で、PLGMで基礎インスリンが中止されてしまったときに食事をとると血糖上昇が強く出ることになります。そのためPLGMが作動中に普段と同じように補食をとった場合も血糖がかなり上昇することになります。1型糖尿病の血糖コントロールは本当にむつかしいです。