週1回のインスリン製剤の有効性について 6/9

また、現在使用されている持効性インスリンは24時間以上効果が続きますが、その効果は24時間で完全に一定ではなく、注射後6-9時間頃にごく軽度のピークがあり、24時間後頃には少し効果が弱まっています。その動態をうまく使うと、血糖コントロールに有用となる可能性があります。例えば、自己血糖測定で朝食前の血糖がいつも低い場合、持効性インスリンを朝に打つと、血糖が下がる時間帯で、最もインスリンの効果が弱くなるので低血糖のリスクが低くなる可能性があります。トレシーバ®、ランタス®、ランタスXR®でそれぞれインスリン効果の動態は少しづつ変わっていると思われ、インスリンをいつの時間帯に打つかで血糖コントロールが変わる可能性があるのです。週一回のインスリン注射では、このようなインスリンの打ち方で効果は望めないでしょう。