週1回のインスリン製剤の有効性について 3/9

この論文(Rosenstock J, et al; NN1436-4383 Investigators. N Engl J Med. 2020 383:2107-2116)は、合計247人の2型糖尿病の参加者が、icodec投与グループと現在実際に臨牀で利用されているグラルギンU100(ランタス®)投与グループにランダムに割り当てられました。ベースラインの平均HbA1cは、icodecグループで8.09%、グラルギングループで7.96%でした。26週でそれぞれHbA1cは6.69%と6.87%と低下していました。両グループとも重症低血糖の発生率は低いものでした(icodecグループ、患者年あたり0.53イベント、グラルギングループ、0.46イベント)。過敏症と注射部位反応の発生率は低くほとんどの有害事象は軽度でした。インスリン関連の主要な有害事象にはグループ間で差はありませんでした。