低炭水化物食の有効性 2/6

ただ、食事療法の効果の解析は難しく、この報告においても

・全体にバイアスの大きいスタディが多いこと、1年間にわたるスタディが少ないこと。

・低炭水化物食にするとどうしても低カロリー食になってしまいがちで、その効果は低炭水化物食による効果なのか、低カロリーによるものなのか判断がつきにくくなること。

・被検者のセルフレポートよりデータをとるため測定の正確さに限界があること。

・今回の解析はLDLコレステロールや体重での効果判定をしているが、それとともに心血管系イベント(心筋梗塞や脳梗塞などの発症)や死亡率で解析するべきであること。

・低炭水化物食の評価を行っているが、この解析では食事の質の評価がなされていないこと。

というような問題点も記載してあります。

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