II : insulinogenic index
II= Δ血中IRI (mU/ml)/Δ血糖 (mg/dl)
Δ血糖はOGTTの前値から30分値でどれだけ血糖が上がったか(血糖30分値-血糖前値)。これがIIの分母となります。
Δ血中IRIはOGTTの前値から30分値でどれだけ血中IRIが増えたか(血中IRI30分値-血中IRI前値)。これがIIの分子となります。
健常者ではブドウ糖を摂取することにより急激にインスリン分泌が増えることで血糖上昇が抑えられます。しかし、インスリン分泌が速やかに増えない、つまりインスリン分泌が遅れてしまうような病態があると30分後に血糖は上がってしまいます。このような場合Δ血糖は上昇し、Δ血中IRIは低下します。つまりIIは低下してしまいます。
IIが0.4以下である場合、インスリンが速やかに分泌できず血糖が上がってしまう病態が考えられ、今後糖尿病に移行するリスクが高い体質があると考えられています。