災害時における糖尿病の対応法 5/12

インスリン
1型糖尿病・インスリン分泌低下の強い2型糖尿病/その他の型の糖尿病の場合、インスリンの中断は避けないといけません。注射針やアルコール綿が切れてしまった場合、注射針をペンに留置したまま、アルコール消毒なしでも、試し打ちを行いインスリンが出ることを確認したうえで注射はできることを知っておく必要があります。可能な限り自分が打っているインスリンの名前を言えるようにしておき、少なくとも同じタイプのインスリンを追加処方してもらえるようにしておきます。災害時は炭水化物の多い食事となるため、多少の血糖上昇は覚悟しておく必要があります。

GLP-1受容体作動薬
低血糖の心配がなく、食事が不規則になったとしても、インスリンと異なり容量調節が必要ないこともあり、災害時にはふさわしい治療法の一つです。一方、新規に始めた場合に吐き気などの副作用が出現することがあるため、災害時に新規に始めることは好ましくありません。