糖尿病性腎症 10/11

腎症進行予防として日常でできることといえば、糖尿病治療を行っていくとともに塩分を控えることです。一般的に、日本人はもともと塩分摂取量が多く、高血圧を起こしやすいといわれています。高血圧がある場合、1日の塩分摂取量を6g未満に、高血圧がなくても糖尿病を有する場合は、男性は1日7.5g未満、女性1日6.5g未満にすることが勧められています。

かつては腎症が進行した場合、タンパク質の制限も必要といわれていましたが、タンパク質制限が糖尿病性腎症進行を防げるとした報告はほとんどなく、またタンパク質を制限することは、日常生活においてかなり難しいため、まずは塩分を控えることが重要と思います。塩分を控えるコツについてはこちらを参照してください。