この食事調査で、摂取カロリーの平均は男性で2147kcal、女性で1643kcalでした。一方、令和元年国民健康栄養調査報告によると、日本人20歳以上の食事摂取カロリーの平均は男性で2141kcal、女性で1717kcalとほとんど変わりません。一方、病院でいわゆる「教育入院」した際の食事カロリーは、男性で1800kcal程度、女性で1500kcal程度が一般的で、少ないものになっています。ある個人が食事を減らせば、血糖は低下し、体重も減り、HbA1cは低下していくのは当然の結果でしょう。しかし、2型糖尿病の方で同じ食事量をとっている集団で調査してみると、HbA1cは低い人から高い人までバラバラですし、肥満度も同様に個人でバラバラだということです。
これは糖尿病のあるなしに関わらないと思います。テレビなどのマスコミでは、肥満者は食べ過ぎだと断定するような言い方をすることがよくありますが、それは間違いなのです。