血糖や血圧を厳格にコントロールすること、ACE阻害薬やARBを使用すること、また禁煙や脂質の管理をすることによって糖尿病性腎症の進行を防ぎ得ることはよく知られています。糖尿病薬としてSGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作…

腎症進行予防として日常でできることといえば、糖尿病治療を行っていくとともに塩分を控えることです。一般的に、日本人はもともと塩分摂取量が多く、高血圧を起こしやすいといわれています。高血圧がある場合、1日の塩分摂取量を6g未…

図のように１型糖尿病・２型糖尿病ともに高血圧薬であるRA系阻害薬（ACE阻害薬やARB）が腎症発症進展予防効果があるとする報告は数多くあります。また糖尿病薬であるSGLT2阻害薬や、GLP-1受容体作動薬も腎症の進展を防…

糖尿病性腎症の発症進展予防には血糖コントロールが重要であることは言うまでもないですが、血圧のコントロールも重要です。高血圧で腎糸球体内圧が高くなることが腎障害を引き起こすと考えられています。降圧剤であるアンジオテンシン変…

最近は慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)という概念が出てきました。CKDとは尿異常、画像診断、血液異常、病理所見などで腎障害の存在が明らかであること、GFR 60 mL/分1.73m2未…