東京での講演会に参加

11月9日の学会に引き続き、翌日の10日は、東京で開催の1型糖尿病でSGLT-2阻害薬を処方する際の注意点についての講演会を聞きに行きました。
講演者皆さんが伝えていたように、「うまくいかない状況を何とかしようとして安易にだす薬ではない」まさにその通りだと思います。患者さんに血糖コントロールのアルゴリズムを理解してもらい、血糖をこまめにモニターし、インスリンを減らしすぎないこと、正常血糖ケトアシドーシスの可能性があることを理解してもらい、もうちょっと良くしたいと目標を定めたときに出す薬だと思っています。1型糖尿病で認められたインスリン以外の治療薬はこのSGLT-2阻害薬が初めてです。

近年、1型糖尿病患者の体重増加が問題となっていますが、SGLT-2阻害薬で尿糖を増加させることで体重を減らせる魅力的な薬剤であることは間違いないのですが、血糖が高くないにも関わらず糖尿病ケトアシドーシスを発症するリスクがあるのです。

うまく使えばいい薬ですが、注意点も必要です。使用するには1型糖尿病の専門的知識が患者も主治医も必要なのです。