GLP-1受容体作動薬 6/10
人間は、もともとは飢餓と闘いながら生存してきました。その時にも、まれに食物がたくさん食べられる機会があったのでしょう。その時には腹いっぱい食べようと思うはずです。そういう状況でインクレチンは威力を発揮するのです。血糖は上…
人間は、もともとは飢餓と闘いながら生存してきました。その時にも、まれに食物がたくさん食べられる機会があったのでしょう。その時には腹いっぱい食べようと思うはずです。そういう状況でインクレチンは威力を発揮するのです。血糖は上…
ここまでインクレチンについて説明してきましたが、イメージが付きやすいように説明します。 例えば健常人の場合、おにぎりを1個食べたときに食後血糖は120mg/dl程度まで上がり、速やかに血糖は低下します。これはおにぎりによ…
このようなインクレチンは通常DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)と呼ばれる酵素によって速やかに切断され失活してしまうので、血糖値を下げることができなくなってしまいます。GLP-1の半減期は2.3±0.4分、GIPの…
一方GIPの作用として…・血糖依存性にβ細胞からのインスリン分泌を刺激する。・胃排出にはほとんど影響しない。・満腹感や体重には影響しない。・α細胞からのグルカゴン分泌に影響しない。・動物モデルでβ細胞を増加させる。 イン…
そのうちGLP-1の作用として… ・血糖依存性にβ細胞からのインスリン分泌を刺激する。(血糖が高い時だけインスリン分泌を促進する、つまり低血糖を起こしにくい) ・胃排出を抑制する。(食べたものが胃の中に停滞しやすくなる)…